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マタタビの正しい使い方
「好きで好きでたまらない!」というものを表す「猫にマタタビ」ということわざがあります。
実際にマタタビを好む猫は多いのですが、実は害をもたらすことも。
ここではマタタビの正しい使い方についてご説明します。
マタタビって何?
マタタビはつる植物で夏に白い花が咲いたあと秋に実がなります。
人間用としてはつるや熟した実を乾燥させた物が生薬として使用されています。
また、花が咲く前に特定の昆虫が寄生することでできる「虫えい果」というものがあり、これは漢方として使われています。
その他にも実を漬けたマタタビ酒が滋養強壮剤として飲まれています。
猫用のおやつとしてはつるや虫えい果を乾燥させた状態のもの(天木蔓・天木蓼)や、乾燥した虫えい果を粉末にしたものが「マタタビ」として売られています。
マタタビの何が猫をひきつけているの?
猫はマタタビの匂いを嗅ぐと恍惚状態(リラックス状態)になり、体をくねらせ転がってマタタビに頭からしっぽまで体をこすりつけようとします。
この行動は「マタタビ反応」、「マタタビ踊り」などと呼ばれています。
こういった反応はマタタビに含まれるマタタビラクトンやアクチニジンというにおい成分によって起こります。
これらを猫が嗅ぐと上顎にあるフェロモン様物質を認識する器官が反応し、脳に信号が伝わって中枢神経を刺激または麻痺させて性的快感を引きおこすのです。
このため、マタタビを置いておくだけでもにおい成分に引き寄せられて自然と猫が集まってくることがあるそうです。
ちなみにマタタビに対する反応の強弱は猫によって異なり、少量で強い恍惚状態になる猫もいれば、たくさんかじっても全く変わらない猫もいます。
マタタビの効果
マタタビの効果は主に3つあります。
1・食欲増進
マタタビに含まれるアクチニジンは消化吸収を助ける働きのある酵素で、胃の健康を保つ効果があります。
2・ストレス軽減
マタタビに含まれるアクチニジンやマタタビラクトンの一部には血流増加作用があります。
血流量の増加や恍惚感を得ることで倦怠感が減り、結果的に猫のストレス軽減につながります。
3・歯石付着予防
猫は犬のようにものを歯で噛んで遊ぶことが少ないのですが、マタタビはかじることがあります。
硬いものを噛むことで口腔内のメンテナンスにもなるのです。
マタタビを与えるときの注意点
良い面も多いマタタビですが、注意すべき点もあります。
そもそも、実はマタタビの効果や副作用はまだ明確には把握しきれていません。
中枢神経を刺激または麻痺させる作用があるため、呼吸困難や心停止を引き起こす可能性があります。
また強心・利尿作用のある漢方薬として人体に使われているため、猫にも同じ作用が出る可能性があります。
心臓や腎臓に疾患のある猫や高齢の猫には負担が大きいかもしれないので、初めての使用は避けた方がよいでしょう。
今までマタタビをあげたことがある場合も充分注意して使いましょう。
与える量のめやす
健康な猫でも最初は粉末タイプを耳かき半分くらいの量から与えましょう。
慣れてきたらつるや実自体を乾燥させたタイプを与えてもよいでしょう。
ただしマタタビへの反応の強い猫は夢中のあまり丸飲みしてしまうこともあります。
のどや腸内に詰まる可能性もあるので、与えている間は目を離さないようにしましょう。
また、マタタビを与えても健康増進にはつながりません。
毎日与えたりせず、元気がないときやストレスがたまっていそうなときにだけ使うようにしましょう。
なおマタタビに依存性はないので定期的に使用しても問題ありません。
さいごに
愛猫にとってマタタビが「好きで好きでたまらない!」ものであるために、正しい知識の上、上手に与えてあげてください。
「好きで好きでたまらない!」というものを表す「猫にマタタビ」ということわざがあります。
実際にマタタビを好む猫は多いのですが、実は害をもたらすことも。
ここではマタタビの正しい使い方についてご説明します。
マタタビって何?
マタタビはつる植物で夏に白い花が咲いたあと秋に実がなります。
人間用としてはつるや熟した実を乾燥させた物が生薬として使用されています。
また、花が咲く前に特定の昆虫が寄生することでできる「虫えい果」というものがあり、これは漢方として使われています。
その他にも実を漬けたマタタビ酒が滋養強壮剤として飲まれています。
猫用のおやつとしてはつるや虫えい果を乾燥させた状態のもの(天木蔓・天木蓼)や、乾燥した虫えい果を粉末にしたものが「マタタビ」として売られています。
マタタビの何が猫をひきつけているの?
猫はマタタビの匂いを嗅ぐと恍惚状態(リラックス状態)になり、体をくねらせ転がってマタタビに頭からしっぽまで体をこすりつけようとします。
この行動は「マタタビ反応」、「マタタビ踊り」などと呼ばれています。
こういった反応はマタタビに含まれるマタタビラクトンやアクチニジンというにおい成分によって起こります。
これらを猫が嗅ぐと上顎にあるフェロモン様物質を認識する器官が反応し、脳に信号が伝わって中枢神経を刺激または麻痺させて性的快感を引きおこすのです。
このため、マタタビを置いておくだけでもにおい成分に引き寄せられて自然と猫が集まってくることがあるそうです。
ちなみにマタタビに対する反応の強弱は猫によって異なり、少量で強い恍惚状態になる猫もいれば、たくさんかじっても全く変わらない猫もいます。
マタタビの効果
マタタビの効果は主に3つあります。
1・食欲増進
マタタビに含まれるアクチニジンは消化吸収を助ける働きのある酵素で、胃の健康を保つ効果があります。
2・ストレス軽減
マタタビに含まれるアクチニジンやマタタビラクトンの一部には血流増加作用があります。
血流量の増加や恍惚感を得ることで倦怠感が減り、結果的に猫のストレス軽減につながります。
3・歯石付着予防
猫は犬のようにものを歯で噛んで遊ぶことが少ないのですが、マタタビはかじることがあります。
硬いものを噛むことで口腔内のメンテナンスにもなるのです。
マタタビを与えるときの注意点
良い面も多いマタタビですが、注意すべき点もあります。
そもそも、実はマタタビの効果や副作用はまだ明確には把握しきれていません。
中枢神経を刺激または麻痺させる作用があるため、呼吸困難や心停止を引き起こす可能性があります。
また強心・利尿作用のある漢方薬として人体に使われているため、猫にも同じ作用が出る可能性があります。
心臓や腎臓に疾患のある猫や高齢の猫には負担が大きいかもしれないので、初めての使用は避けた方がよいでしょう。
今までマタタビをあげたことがある場合も充分注意して使いましょう。
与える量のめやす
健康な猫でも最初は粉末タイプを耳かき半分くらいの量から与えましょう。
慣れてきたらつるや実自体を乾燥させたタイプを与えてもよいでしょう。
ただしマタタビへの反応の強い猫は夢中のあまり丸飲みしてしまうこともあります。
のどや腸内に詰まる可能性もあるので、与えている間は目を離さないようにしましょう。
また、マタタビを与えても健康増進にはつながりません。
毎日与えたりせず、元気がないときやストレスがたまっていそうなときにだけ使うようにしましょう。
なおマタタビに依存性はないので定期的に使用しても問題ありません。
さいごに
愛猫にとってマタタビが「好きで好きでたまらない!」ものであるために、正しい知識の上、上手に与えてあげてください。