-
触れあって癒される アニマルセラピーのヒーリング効果とは?
アニマルセラピーって?
みなさんは動物と一緒にいることで「楽しい」「気分が落ちつく」「笑顔になる」「会話がはずむ」といった心身の変化を感じたことはありませんか?
アニマルセラピーは動物との関わりやふれあいを通して、心や身体を癒す活動です。
日常生活の中で動物と触れあうことでストレスを軽減したり意欲を高めたり、精神的・身体的な健康や機能を回復させてQOL(Quality of Life=生活の質)を向上させることを目的としています。
「アニマルセラピー」という呼び方は日本国内でだけ使用されている造語です。
正式には「動物介在介入(Animal Assisted Interventions)」といい、人と人との間に動物を介入させる活動を意味しています。
次の3つがアニマルセラピーの代表的な活動です。
動物介在活動(Animal Assisted Activity :AAA)
活動の主な目的はQOLを向上させることです。
高齢者や子ども、障害や病気を持つ方をはじめ、幅広い対象者に対してレクリエーションを実施します。
日本国内でのアニマルセラピーは、この活動が一番多く実施されています。
動物介在教育(Animal Assisted Education :AAE)
教育現場で教師や児童心理の専門家と協力して実施する活動です。
授業や学校生活のさまざまな場面に動物を連れこみ、子どもたちの健全な心と身体を育みます。
動物介在療法(Animal Assisted Therapy :AAT)
医療現場で患者の治療の一環として、医師や看護師、作業療法士などの医療従事者や精神保健福祉士、臨床心理士と協力して実施する活動です。
患者に付き添い、診察や治療をスムーズに行えるようサポートします。
こちらも治療目標を設定し、治療経過や効果の記録をとって評価をすることが必要になります。
アニマルセラピーの歴史
5000年以上前
古代ギリシャではヒーリングドッグと呼ばれる犬が神殿の中で傷病者を癒やしていたという記録が残されています。
また古代ローマやギリシャでは負傷兵の治療やリハビリのために馬を使った乗馬療法が行われていました。
現在この療法は体幹や平衡感覚を鍛えたり精神の安定を図ることを目的として、世界各国で障がい者のための治療やリハビリ、教育のプログラムに取り入れられています。
日本では日本乗馬療法学会、日本障害者乗馬協会が積極的な活動を行っています。
9世紀
ベルギーで精神疾患の方たちが農場動物の世話をするという治療プログラムが実践されていました。
これは現代も続いており、動物の世話は障がい者などの治療に重要な役割を果たしています。
1790年代
イギリス・ヨークシャー州のヨーク療養所で精神障がい者に対してうさぎ、ニワトリの世話や庭園作業を実施して効果を上げた事例が残されています。
これは記録として残る初めての動物介在療法として知られています。
1947年
この年に創立されたニューヨークのグリーン・チムニーズという教育施設では、主に心や行動に問題がある子どもたちに動物の世話をしたり植物を育てるといった動物介在療法、動物介在教育を行い、功績をあげました。
動物とふれあうことで子どもたちの中に責任感や自信が生まれ、他者を思いやる気持ちが育まれたという結果が出ています。
1950年代
時代が進むにしたがって、動物介在療法は臨床心理学の分野まで広がってゆきます。
ニューヨーク・イエシバ大学のボリス・レビンソン博士は精神障がい児の治療には犬との触れあいが効果的だということを発見しました。
1970年代以降
欧米を中心に、更に研究が進んでゆきます。
欧米以外ではアニマルセラピーの普及が遅れている国が多くあったことから、1977年より各国の団体が協力して国際会議を開きました。
また1990年にはアメリカ、フランス、イギリスの団体が中心となってIAHAIO(International Association of Human Animal Interaction Organization:人と動物の関係に関する国際組織)を設立。
このIAHAIOは人と動物の相互関係を研究している各国の団体を統括する組織です。
3年に1度行う国際会議ではアニマルセラピーの定義や実施方法、動物の訓練のしかたなどが明記された宣言書が発表されます。
2007年には日本でIAHAIO東京大会が開催されました。
日本でのアニマルセラピー
日本でも1920年から始まった森田療法という精神療法で、患者に動物や植物の世話をさせる作業を取り入れています。
また動物病院福祉協会という組織では1986年から獣医師とボランティアが中心となり、犬や猫、うさぎなどを連れて介護施設や学校などに訪問する動物介在活動がスタートし、CAPP活動(Companion Animal Partnership Program :ヒトと動物のふれあい活動)として現在も実施されています。
その後、全国でたくさんの団体がアニマルセラピー活動を展開するようになりました。
現在では神奈川県立こども医療センターにて看護師がセラピードッグと共に病気の子どもたちのケアにあたっていますが、患者だけでなくその家族や病院職員にも癒やしの効果がみられるとの報告が上がっています。
わたしたちのアニマルセラピー活動
アニマルセラピーこころサポート協会は、「必要とする方に確実にアニマルセラピーをお届けしたい」「ひとりひとりを大切にしたアニマルセラピーを実施したい」という強い思いをもって活動しています。
主な活動目的は高齢者や障がい者のQOL向上や学校での情操教育、また一般企業での社員のメンタルヘルス対策などです。
またセラピーを受ける人だけでなく、その方を取り巻く方々(ご家族、教師、施設職員など)のサポートもしてゆきたいと思っています。
わたしたちはこれからも一般的なアニマルセラピーのスタイルにとらわれず、「ひとりひとりに寄り添うセラピー」をコンセプトに「精神支援(こころのサポート)」を目指し、セラピードッグたちと一緒に活動を続けていきます。
アニマルセラピーって?
みなさんは動物と一緒にいることで「楽しい」「気分が落ちつく」「笑顔になる」「会話がはずむ」といった心身の変化を感じたことはありませんか?
アニマルセラピーは動物との関わりやふれあいを通して、心や身体を癒す活動です。
日常生活の中で動物と触れあうことでストレスを軽減したり意欲を高めたり、精神的・身体的な健康や機能を回復させてQOL(Quality of Life=生活の質)を向上させることを目的としています。
「アニマルセラピー」という呼び方は日本国内でだけ使用されている造語です。
正式には「動物介在介入(Animal Assisted Interventions)」といい、人と人との間に動物を介入させる活動を意味しています。
次の3つがアニマルセラピーの代表的な活動です。
動物介在活動(Animal Assisted Activity :AAA)
活動の主な目的はQOLを向上させることです。
高齢者や子ども、障害や病気を持つ方をはじめ、幅広い対象者に対してレクリエーションを実施します。
日本国内でのアニマルセラピーは、この活動が一番多く実施されています。
動物介在教育(Animal Assisted Education :AAE)
教育現場で教師や児童心理の専門家と協力して実施する活動です。
授業や学校生活のさまざまな場面に動物を連れこみ、子どもたちの健全な心と身体を育みます。
動物介在療法(Animal Assisted Therapy :AAT)
医療現場で患者の治療の一環として、医師や看護師、作業療法士などの医療従事者や精神保健福祉士、臨床心理士と協力して実施する活動です。
患者に付き添い、診察や治療をスムーズに行えるようサポートします。
こちらも治療目標を設定し、治療経過や効果の記録をとって評価をすることが必要になります。
アニマルセラピーの歴史
5000年以上前
古代ギリシャではヒーリングドッグと呼ばれる犬が神殿の中で傷病者を癒やしていたという記録が残されています。
また古代ローマやギリシャでは負傷兵の治療やリハビリのために馬を使った乗馬療法が行われていました。
現在この療法は体幹や平衡感覚を鍛えたり精神の安定を図ることを目的として、世界各国で障がい者のための治療やリハビリ、教育のプログラムに取り入れられています。
日本では日本乗馬療法学会、日本障害者乗馬協会が積極的な活動を行っています。
9世紀
ベルギーで精神疾患の方たちが農場動物の世話をするという治療プログラムが実践されていました。
これは現代も続いており、動物の世話は障がい者などの治療に重要な役割を果たしています。
1790年代
イギリス・ヨークシャー州のヨーク療養所で精神障がい者に対してうさぎ、ニワトリの世話や庭園作業を実施して効果を上げた事例が残されています。
これは記録として残る初めての動物介在療法として知られています。
1947年
この年に創立されたニューヨークのグリーン・チムニーズという教育施設では、主に心や行動に問題がある子どもたちに動物の世話をしたり植物を育てるといった動物介在療法、動物介在教育を行い、功績をあげました。
動物とふれあうことで子どもたちの中に責任感や自信が生まれ、他者を思いやる気持ちが育まれたという結果が出ています。
1950年代
時代が進むにしたがって、動物介在療法は臨床心理学の分野まで広がってゆきます。
ニューヨーク・イエシバ大学のボリス・レビンソン博士は精神障がい児の治療には犬との触れあいが効果的だということを発見しました。
1970年代以降
欧米を中心に、更に研究が進んでゆきます。
欧米以外ではアニマルセラピーの普及が遅れている国が多くあったことから、1977年より各国の団体が協力して国際会議を開きました。
また1990年にはアメリカ、フランス、イギリスの団体が中心となってIAHAIO(International Association of Human Animal Interaction Organization:人と動物の関係に関する国際組織)を設立。
このIAHAIOは人と動物の相互関係を研究している各国の団体を統括する組織です。
3年に1度行う国際会議ではアニマルセラピーの定義や実施方法、動物の訓練のしかたなどが明記された宣言書が発表されます。
2007年には日本でIAHAIO東京大会が開催されました。
日本でのアニマルセラピー
日本でも1920年から始まった森田療法という精神療法で、患者に動物や植物の世話をさせる作業を取り入れています。
また動物病院福祉協会という組織では1986年から獣医師とボランティアが中心となり、犬や猫、うさぎなどを連れて介護施設や学校などに訪問する動物介在活動がスタートし、CAPP活動(Companion Animal Partnership Program :ヒトと動物のふれあい活動)として現在も実施されています。
その後、全国でたくさんの団体がアニマルセラピー活動を展開するようになりました。
現在では神奈川県立こども医療センターにて看護師がセラピードッグと共に病気の子どもたちのケアにあたっていますが、患者だけでなくその家族や病院職員にも癒やしの効果がみられるとの報告が上がっています。
わたしたちのアニマルセラピー活動
アニマルセラピーこころサポート協会は、「必要とする方に確実にアニマルセラピーをお届けしたい」「ひとりひとりを大切にしたアニマルセラピーを実施したい」という強い思いをもって活動しています。
主な活動目的は高齢者や障がい者のQOL向上や学校での情操教育、また一般企業での社員のメンタルヘルス対策などです。
またセラピーを受ける人だけでなく、その方を取り巻く方々(ご家族、教師、施設職員など)のサポートもしてゆきたいと思っています。
わたしたちはこれからも一般的なアニマルセラピーのスタイルにとらわれず、「ひとりひとりに寄り添うセラピー」をコンセプトに「精神支援(こころのサポート)」を目指し、セラピードッグたちと一緒に活動を続けていきます。