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動物介在療法とは違う?動物介在活動について
「動物介在活動」とはなんだか知っていますか?
ここでは動物介在活動についてのご説明や、さまざまな実施例についてご紹介していきます。
そもそも動物介在活動って何?
動物介在活動とは、動物と触れ合うことで心身を癒す活動のこと。
一般的に『アニマルセラピー』と呼ばれるものの多くがこのタイプです。
動物介在療法というものもありますが、こちらは医療の現場で行われるより専門的な治療に動物を介在させる補助療法のこと。
動物介在活動は専門的な治療目的を設定しないため、参加人数が1名〜数10名と幅広く、また参加者の身体や精神の状態によっても実施方法を変更できます。
幅広い対象者に実施でき、参加者に興味をもってもらえるよう独自の工夫ができることも動物介在活動のメリットです。
動物介在活動の実施例
高齢者施設での実施例
対象者
老人保健施設などに入居、通所している方や、在宅介護の方。
どのようなことを行うのか?
数十人の方がフロアに集まって順番に犬と触れ合ったり、逆に犬が各フロアやお部屋を回ったり、またベッドに横になっている方に添い寝をすることもあります。
いずれの方々も高齢なので、身体に負担のかからないように関わってもらっています。
車いすの方の膝の上に犬をのせることもあります。
また麻痺のある方などは触りやすい側に犬を配置したり、視界に入る位置に犬を座らせるなどの配慮をします。
効果
施設入所の方の中には普段の会話や笑顔が乏しい方もいらっしゃいますが、アニマルセラピーに参加することで自然な会話を引き出すことができます。
また認知症の方は昔のことを思い出すきっかけになり、継続的に実施することで犬が来ることを認識してくれる場合もあります。
ご家族も同席できるレクリエーションであれば、普段とは異なる柔らかな表情や会話を見ていただける機会にもなりますし、職員の方々が見守りもかねて一緒に参加されると、入所者とのコミュニケーションも計れます。
障がい者施設での動物介在活動
対象者
知的障がい者施設や、放課後デイサービス、精神障がい者施設などに入所、通所している方。
身体が不自由な方が参加する際は高齢者施設と同様の配慮を必要としますが、それ以外の方々は自由にリラックスして参加していただいています。
どのようなことを行うのか?
知的障がい者施設では自分でうまく意思を伝えらない方もおり、また極端に犬を怖がる場合もあるので、職員と連携しながら犬を近づけたり触ってもらったりします。
放課後デイサービスでは参加者は子どもなので、事故の無いように実施しています。
みなさん犬に慣れてくると積極的に関わろうとしてくれます。中には犬と添い寝をしたり、リードを持って一緒に歩く方もいらっしゃいます。
精神障がい者施設では、参加者の意思に任せて自由に犬と関われるような場を作ります。
積極的に触れたり会話をしてくれる方もいれば、じっと座って見ているだけの方もいます。
効果
自立支援施設では作業意欲が上がったり、自宅に帰ってからの精神状態が安定した、という声が聞かれます。
セラピードッグは穏やかな性格のため、犬への苦手意識がある知的障がいの方でも接しやすいようです。
また、精神障がいなどで自宅にひきこもってしまった方が外出するきっかけになり、その後も自立支援プログラムに積極的に参加している事例も確認されています。
障がいを抱えた方にとって、言葉を発しない犬の存在や距離感は心地よいものなのかもしれません。
企業での動物介在活動
対象者
一般企業などで働く方々に対して実施します。
障がい者雇用の部門への導入事例もあります。
どのようなことを行うのか?
カウンセリングルームなどに犬を連れてきて、参加者の方に来てもらいコミュニケーションをとっていただきます。
産業医やカウンセラーなど専門家の見守りの中で実施するのもよいでしょう。
実際に仕事をしているフロア内に犬を連れていくケースもありますが、その場合はアレルギーや犬が苦手な方がいることを考慮しなければいけません。
またセラピードッグは補助犬ではないため、テナントビル内で実施する際は犬の入室等の許可をきちんととる必要があります。
効果
日常の業務による疲労やストレスからの開放を促します。
すぐに業務効率や生産性が向上するわけではありませんが、「犬をきっかけに社員間のコミュニケーションが円滑になった」「リフレッシュできて仕事に集中できた」という声も聞かれます。
また、朝の出勤の苦痛が和らいだという方もいらっしゃいます。
職場内に犬がいるという非日常的な空間は、社員のメンタルヘルス対策の一環となり、心身の不調や精神疾患の一次予防につながることも期待されます。
教育現場・医療現場での動物介在活動
その他に教育や医療の現場で実施することもあります。
学校の登下校の付き添いなどでひきこもりの防止をサポートしたり、病院の待合室で患者の不安を和らげたりと、さまざまな効果が期待できます。
さいごに
動物介在活動ではセラピードッグと触れあったり、一緒に過ごしてもらうことで、みなさんに「楽しかった」「リラックスできた」と感じてもらえるような時間を提供します。
動物介在活動のある生活について、一度考えてみてはいかがでしょうか。
「動物介在活動」とはなんだか知っていますか?
ここでは動物介在活動についてのご説明や、さまざまな実施例についてご紹介していきます。
そもそも動物介在活動って何?
動物介在活動とは、動物と触れ合うことで心身を癒す活動のこと。
一般的に『アニマルセラピー』と呼ばれるものの多くがこのタイプです。
動物介在療法というものもありますが、こちらは医療の現場で行われるより専門的な治療に動物を介在させる補助療法のこと。
動物介在活動は専門的な治療目的を設定しないため、参加人数が1名〜数10名と幅広く、また参加者の身体や精神の状態によっても実施方法を変更できます。
幅広い対象者に実施でき、参加者に興味をもってもらえるよう独自の工夫ができることも動物介在活動のメリットです。
動物介在活動の実施例
高齢者施設での実施例
対象者
老人保健施設などに入居、通所している方や、在宅介護の方。
どのようなことを行うのか?
数十人の方がフロアに集まって順番に犬と触れ合ったり、逆に犬が各フロアやお部屋を回ったり、またベッドに横になっている方に添い寝をすることもあります。
いずれの方々も高齢なので、身体に負担のかからないように関わってもらっています。
車いすの方の膝の上に犬をのせることもあります。
また麻痺のある方などは触りやすい側に犬を配置したり、視界に入る位置に犬を座らせるなどの配慮をします。
効果
施設入所の方の中には普段の会話や笑顔が乏しい方もいらっしゃいますが、アニマルセラピーに参加することで自然な会話を引き出すことができます。
また認知症の方は昔のことを思い出すきっかけになり、継続的に実施することで犬が来ることを認識してくれる場合もあります。
ご家族も同席できるレクリエーションであれば、普段とは異なる柔らかな表情や会話を見ていただける機会にもなりますし、職員の方々が見守りもかねて一緒に参加されると、入所者とのコミュニケーションも計れます。
障がい者施設での動物介在活動
対象者
知的障がい者施設や、放課後デイサービス、精神障がい者施設などに入所、通所している方。
身体が不自由な方が参加する際は高齢者施設と同様の配慮を必要としますが、それ以外の方々は自由にリラックスして参加していただいています。
どのようなことを行うのか?
知的障がい者施設では自分でうまく意思を伝えらない方もおり、また極端に犬を怖がる場合もあるので、職員と連携しながら犬を近づけたり触ってもらったりします。
放課後デイサービスでは参加者は子どもなので、事故の無いように実施しています。
みなさん犬に慣れてくると積極的に関わろうとしてくれます。中には犬と添い寝をしたり、リードを持って一緒に歩く方もいらっしゃいます。
精神障がい者施設では、参加者の意思に任せて自由に犬と関われるような場を作ります。
積極的に触れたり会話をしてくれる方もいれば、じっと座って見ているだけの方もいます。
効果
自立支援施設では作業意欲が上がったり、自宅に帰ってからの精神状態が安定した、という声が聞かれます。
セラピードッグは穏やかな性格のため、犬への苦手意識がある知的障がいの方でも接しやすいようです。
また、精神障がいなどで自宅にひきこもってしまった方が外出するきっかけになり、その後も自立支援プログラムに積極的に参加している事例も確認されています。
障がいを抱えた方にとって、言葉を発しない犬の存在や距離感は心地よいものなのかもしれません。
企業での動物介在活動
対象者
一般企業などで働く方々に対して実施します。
障がい者雇用の部門への導入事例もあります。
どのようなことを行うのか?
カウンセリングルームなどに犬を連れてきて、参加者の方に来てもらいコミュニケーションをとっていただきます。
産業医やカウンセラーなど専門家の見守りの中で実施するのもよいでしょう。
実際に仕事をしているフロア内に犬を連れていくケースもありますが、その場合はアレルギーや犬が苦手な方がいることを考慮しなければいけません。
またセラピードッグは補助犬ではないため、テナントビル内で実施する際は犬の入室等の許可をきちんととる必要があります。
効果
日常の業務による疲労やストレスからの開放を促します。
すぐに業務効率や生産性が向上するわけではありませんが、「犬をきっかけに社員間のコミュニケーションが円滑になった」「リフレッシュできて仕事に集中できた」という声も聞かれます。
また、朝の出勤の苦痛が和らいだという方もいらっしゃいます。
職場内に犬がいるという非日常的な空間は、社員のメンタルヘルス対策の一環となり、心身の不調や精神疾患の一次予防につながることも期待されます。
教育現場・医療現場での動物介在活動
その他に教育や医療の現場で実施することもあります。
学校の登下校の付き添いなどでひきこもりの防止をサポートしたり、病院の待合室で患者の不安を和らげたりと、さまざまな効果が期待できます。
さいごに
動物介在活動ではセラピードッグと触れあったり、一緒に過ごしてもらうことで、みなさんに「楽しかった」「リラックスできた」と感じてもらえるような時間を提供します。
動物介在活動のある生活について、一度考えてみてはいかがでしょうか。