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犬の去勢・避妊手術の方法と術後ケア
今回は去勢・避妊手術をする際の術前の準備、術後ケア、そして手術の副作用といった注意点をご紹介します。
術前の準備
手術は万全の体調で
去勢・避妊手術は多くの場合、緊急性のある手術ではありません。
万全の体調で臨みましょう。
手術当日に少しでも普段と様子が違うと思ったら、遠慮なく獣医師に相談しましょう。
せっかく日程を調整して予約を入れた手術が延期になってしまう事があるかもしれませんが、リスク軽減のためにも犬の体調が良い時に実施しなければなりません。
絶食
最も注意しなければいけないポイント。
これができていなくて手術が延期になってしまう事がしばしばあります。
全身麻酔の際に胃の中に食べ物が残っていると吐いてしまう可能性があるため、手術当日は胃がからっぽでなければいけません。
また、ごはんを食べた事によって術前の血液検査の結果が変わってしまう可能性もあります。
食事は手術前日の夕飯までに済ませておきましょう。
発情期を避ける
メス犬の場合発情期は血管が発達しており、手術の際出血しやすくなる傾向にあります。
また、体調を崩しやすい時期でもあります。
ヒートが来てしまったら1ヶ月間は避妊手術を避けた方が良いでしょう。
術後ケア
傷口の保護
手術の傷を舐めたり引っ掻いたりすると傷口が開いてしまい、再び皮膚を縫う必要が出てくることも。
せっかく手術を終えたのに、これでは犬にとって非常に負担です。
また散歩の際に傷口が汚れてしまうこともあるので
エリザベスカラーを使ったり傷口が隠れる洋服を着せて対処しましょう。
※オスの場合洋服にすると傷口がおしっこで汚れてしまうので、エリザベスカラーの方が良いでしょう
ただし性格によっては術後も傷を全く気にしない子もいます。
その場合は傷口の保護は必要ありません。
愛犬にとってどの方法がベストなのか、獣医さんに相談しましょう。
内服薬の投与
傷口が化膿しないための抗生剤や痛み止めなどの内服薬が処方されます。
忘れずにきちんと飲ませるようにしましょう。
病院によっては持続性の注射剤を打つことにより内服が不要な場合もあります。
抜糸
通常術後1週間〜10日間程で抜糸となります。
手術をしてもらった病院へ連れていき、獣医師が傷口を確認し抜糸します。
病院によっては時間が経つと吸収される糸を使用し、皮膚の中へ糸を埋没させながら傷口を縫合する方法をとることもあります。
その場合抜糸は必要ありません。
手術の副作用
肥満
去勢・避妊手術を行うと、代謝エネルギーの低下により体重が増加しがち。
肥満にならないよう体重コントロールに気をつけましょう。
縫合糸反応性肉芽腫
手術に使った縫合糸を体が異物と認識して組織が過剰に反応、炎症を起こし様々な有害反応を発生させます。
これは去勢・避妊手術に限らず、縫合糸を使用する手術で起こる可能性があります。
近年では、電気メスやレーザー、超音波システムなどを使って止血を行い、出来る限りお腹の中に糸を残さないような手術にする傾向があります。
子宮断端腫
切り取った子宮の断端が腫瘍化したり、膿をためたりする事がまれにあります。
さいごに
いかがでしょうか。
この記事を参考に愛犬に出来る限り負担がかからないよう、去勢・避妊手術にしっかりと備えて頂ければと思います。
今回は去勢・避妊手術をする際の術前の準備、術後ケア、そして手術の副作用といった注意点をご紹介します。
術前の準備
手術は万全の体調で
去勢・避妊手術は多くの場合、緊急性のある手術ではありません。
万全の体調で臨みましょう。
手術当日に少しでも普段と様子が違うと思ったら、遠慮なく獣医師に相談しましょう。
せっかく日程を調整して予約を入れた手術が延期になってしまう事があるかもしれませんが、リスク軽減のためにも犬の体調が良い時に実施しなければなりません。
絶食
最も注意しなければいけないポイント。
これができていなくて手術が延期になってしまう事がしばしばあります。
全身麻酔の際に胃の中に食べ物が残っていると吐いてしまう可能性があるため、手術当日は胃がからっぽでなければいけません。
また、ごはんを食べた事によって術前の血液検査の結果が変わってしまう可能性もあります。
食事は手術前日の夕飯までに済ませておきましょう。
発情期を避ける
メス犬の場合発情期は血管が発達しており、手術の際出血しやすくなる傾向にあります。
また、体調を崩しやすい時期でもあります。
ヒートが来てしまったら1ヶ月間は避妊手術を避けた方が良いでしょう。
術後ケア
傷口の保護
手術の傷を舐めたり引っ掻いたりすると傷口が開いてしまい、再び皮膚を縫う必要が出てくることも。
せっかく手術を終えたのに、これでは犬にとって非常に負担です。
また散歩の際に傷口が汚れてしまうこともあるので
エリザベスカラーを使ったり傷口が隠れる洋服を着せて対処しましょう。
※オスの場合洋服にすると傷口がおしっこで汚れてしまうので、エリザベスカラーの方が良いでしょう
ただし性格によっては術後も傷を全く気にしない子もいます。
その場合は傷口の保護は必要ありません。
愛犬にとってどの方法がベストなのか、獣医さんに相談しましょう。
内服薬の投与
傷口が化膿しないための抗生剤や痛み止めなどの内服薬が処方されます。
忘れずにきちんと飲ませるようにしましょう。
病院によっては持続性の注射剤を打つことにより内服が不要な場合もあります。
抜糸
通常術後1週間〜10日間程で抜糸となります。
手術をしてもらった病院へ連れていき、獣医師が傷口を確認し抜糸します。
病院によっては時間が経つと吸収される糸を使用し、皮膚の中へ糸を埋没させながら傷口を縫合する方法をとることもあります。
その場合抜糸は必要ありません。
手術の副作用
肥満
去勢・避妊手術を行うと、代謝エネルギーの低下により体重が増加しがち。
肥満にならないよう体重コントロールに気をつけましょう。
縫合糸反応性肉芽腫
手術に使った縫合糸を体が異物と認識して組織が過剰に反応、炎症を起こし様々な有害反応を発生させます。
これは去勢・避妊手術に限らず、縫合糸を使用する手術で起こる可能性があります。
近年では、電気メスやレーザー、超音波システムなどを使って止血を行い、出来る限りお腹の中に糸を残さないような手術にする傾向があります。
子宮断端腫
切り取った子宮の断端が腫瘍化したり、膿をためたりする事がまれにあります。
さいごに
いかがでしょうか。
この記事を参考に愛犬に出来る限り負担がかからないよう、去勢・避妊手術にしっかりと備えて頂ければと思います。