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犬のてんかんの原因と症状について
- 顔の周りは絶対に触らない。
- ぶつかると危ないものをどける。
- 発作の時間を測るまたは動画にとる。
- 発作が止まった後の状態をしっかり確認する。
- 発作が10分以上継続する場合は、動物病院へ連絡する。
てんかんとは脳の障害が原因で、けいれん(筋肉に異常な収縮が起きて体をガクガクと震わせること)や意識消失などの症状を突発的に何度も繰り返す病気です。
このようなてんかんによって突然起きる症状を「てんかん発作」と言います。初めて愛犬の発作を目にすると、ショックを受ける方が多く、適切な対応ができない場合があります。
ここでは犬のてんかんの原因や症状について解説していきます。
てんかんの原因
脳の組織に病変がある場合と原因が不明な場合の主に2つに分類されます。
1 症候性てんかん
脳の病変によって、てんかん発作が引き起こされる場合です。脳の神経細胞を壊したり傷つけるものが原因になります。
頭部外傷
脳腫瘍…髄膜腫、神経膠種など
脳奇形…水頭症、くも膜嚢、大脳皮質形成障害など
脳血管障害…脳出血、脳梗塞など
脳炎…ウイルスや細菌、寄生虫などの病原体によるものなど
低酸素症
先天性代謝疾患
2 特発性てんかん
特発性とは原因が分からないという意味です。
脳に明らかな病変がないにもかかわらず、てんかん発作が起きます。
これは遺伝的素因が関与していると考えられています。
特にビーグル、ダックスフンド、シェットランドシープドック、ゴールデンレトリバーなどの犬種で起こりやすいと言われています。
症状
てんかんの特徴的な症状は、けいれんなどの発作を繰り返すことです。
一回の発作は多くの場合、5分以内に止まります。
しかし、次の発作が起きる時間の間隔はさまざまです。
発作の種類は、発症する部位と意識の有無によって大きく2つに分けられます。
1 部分発作
意識はあるが、足や顔面の一部にだけけいれんが起きます。
また、ハエを捕まえているかのように空中を噛む動作(ハエ噛み行動)をします。
2 全身発作
全身がけいれんを起こし意識がない状態です。
犬のてんかんで多く見られ、飼い主がよく目にする症状です。
全身発作には段階的な症状が見られます。
発作前期…不安そうにうろうろしたり、どこかへ隠れようとします。
また、息を荒げる、鼻を鳴らす、よだれや嘔吐の症状がでます。
発作…意識が消失し、四肢を伸ばした状態で硬直します。
その後、体をガクガクと震わせ、けいれんや四肢の遊泳運動を発症します。
また、呻いたり、失禁や脱糞をすることがあります。
発作後期…通常5分ほどで症状が回復し、徐々に意識を取り戻します。
意識の完全な回復には1時間程度要することがあります。
※発作が10分以上持続する場合は、すぐに動物病院に連れて行く必要があります。
この場合、犬は発作から回復しないことがあり、処置が遅れると命にかかわる危険な状態となります。
こうした持続性の発作に対しては、獣医師による緊急的な処置が必要になります。
発作時の対処法
全身性の発作を初めて見ると、飼い主はパニックになってしまう可能性もあります。
しかし、発作が起こったときには落ち着いて以下のことに注意しましょう。
てんかん発作は脳が過剰な興奮状態にあるため、抱きあげたり必死に呼びかけたりしても治りません。
また発作中は意識がないため噛まれる可能性があり、噛む力も非常に強くとても危険です。
治療方法
てんかんの治療は基本的に抗てんかん薬によって発作をコントロールします。
症候性てんかんの場合は、原因治療と並行して行われます。
特発性てんかんの場合は原因が不明のため、投薬治療が一生涯必要になります。
発作をコントロールできるようになれば、投薬の間隔をあけることも出来ますが、必ず獣医師の指示に従いましょう。
症状がないからといって急に投薬をやめると、以前より強い発作が起きることが多く、命に関わるため危険です。
また、継続的な投薬のためには、血液検査などの定期的な健康診断が必要になります。
まとめ
てんかんは、どの犬でも起こりうる病気のひとつです。
てんかん発作は突然起きますが、発作から回復するまでは慌てず注意深く観察し、病院で状況を説明できるようにしておきましょう。
発作の回数や時間は、治療方針を立てるための重要な情報となります。
投薬治療を開始した場合は、必ず回数と用量を守ってください。
発作を抑えるためには、経過観察をしながら、薬の種類や投与量を調整しなければならない場合があるため、定期的に動物病院を受診してください。
てんかんとは脳の障害が原因で、けいれん(筋肉に異常な収縮が起きて体をガクガクと震わせること)や意識消失などの症状を突発的に何度も繰り返す病気です。
このようなてんかんによって突然起きる症状を「てんかん発作」と言います。初めて愛犬の発作を目にすると、ショックを受ける方が多く、適切な対応ができない場合があります。
ここでは犬のてんかんの原因や症状について解説していきます。
てんかんの原因
脳の組織に病変がある場合と原因が不明な場合の主に2つに分類されます。
1 症候性てんかん
脳の病変によって、てんかん発作が引き起こされる場合です。脳の神経細胞を壊したり傷つけるものが原因になります。
頭部外傷
脳腫瘍…髄膜腫、神経膠種など
脳奇形…水頭症、くも膜嚢、大脳皮質形成障害など
脳血管障害…脳出血、脳梗塞など
脳炎…ウイルスや細菌、寄生虫などの病原体によるものなど
低酸素症
先天性代謝疾患
2 特発性てんかん
特発性とは原因が分からないという意味です。
脳に明らかな病変がないにもかかわらず、てんかん発作が起きます。
これは遺伝的素因が関与していると考えられています。
特にビーグル、ダックスフンド、シェットランドシープドック、ゴールデンレトリバーなどの犬種で起こりやすいと言われています。
症状
てんかんの特徴的な症状は、けいれんなどの発作を繰り返すことです。
一回の発作は多くの場合、5分以内に止まります。
しかし、次の発作が起きる時間の間隔はさまざまです。
発作の種類は、発症する部位と意識の有無によって大きく2つに分けられます。
1 部分発作
意識はあるが、足や顔面の一部にだけけいれんが起きます。
また、ハエを捕まえているかのように空中を噛む動作(ハエ噛み行動)をします。
2 全身発作
全身がけいれんを起こし意識がない状態です。
犬のてんかんで多く見られ、飼い主がよく目にする症状です。
全身発作には段階的な症状が見られます。
発作前期…不安そうにうろうろしたり、どこかへ隠れようとします。
また、息を荒げる、鼻を鳴らす、よだれや嘔吐の症状がでます。
発作…意識が消失し、四肢を伸ばした状態で硬直します。
その後、体をガクガクと震わせ、けいれんや四肢の遊泳運動を発症します。
また、呻いたり、失禁や脱糞をすることがあります。
発作後期…通常5分ほどで症状が回復し、徐々に意識を取り戻します。
意識の完全な回復には1時間程度要することがあります。
※発作が10分以上持続する場合は、すぐに動物病院に連れて行く必要があります。
この場合、犬は発作から回復しないことがあり、処置が遅れると命にかかわる危険な状態となります。
こうした持続性の発作に対しては、獣医師による緊急的な処置が必要になります。
発作時の対処法
全身性の発作を初めて見ると、飼い主はパニックになってしまう可能性もあります。
しかし、発作が起こったときには落ち着いて以下のことに注意しましょう。
- 顔の周りは絶対に触らない。
- ぶつかると危ないものをどける。
- 発作の時間を測るまたは動画にとる。
- 発作が止まった後の状態をしっかり確認する。
- 発作が10分以上継続する場合は、動物病院へ連絡する。
てんかん発作は脳が過剰な興奮状態にあるため、抱きあげたり必死に呼びかけたりしても治りません。
また発作中は意識がないため噛まれる可能性があり、噛む力も非常に強くとても危険です。
治療方法
てんかんの治療は基本的に抗てんかん薬によって発作をコントロールします。
症候性てんかんの場合は、原因治療と並行して行われます。
特発性てんかんの場合は原因が不明のため、投薬治療が一生涯必要になります。
発作をコントロールできるようになれば、投薬の間隔をあけることも出来ますが、必ず獣医師の指示に従いましょう。
症状がないからといって急に投薬をやめると、以前より強い発作が起きることが多く、命に関わるため危険です。
また、継続的な投薬のためには、血液検査などの定期的な健康診断が必要になります。
まとめ
てんかんは、どの犬でも起こりうる病気のひとつです。
てんかん発作は突然起きますが、発作から回復するまでは慌てず注意深く観察し、病院で状況を説明できるようにしておきましょう。
発作の回数や時間は、治療方針を立てるための重要な情報となります。
投薬治療を開始した場合は、必ず回数と用量を守ってください。
発作を抑えるためには、経過観察をしながら、薬の種類や投与量を調整しなければならない場合があるため、定期的に動物病院を受診してください。