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猫のハゲの原因とは?
猫は年に2回の「換毛期」には特に毛が抜けることがありますが、それは正常な生理現象です。
ですが一見して「ハゲている」ように見える部分的な脱毛は何らかの病気が疑われる場合があります。
猫の脱毛の原因を大きく3つに分けて説明します。
皮膚の病気によるもの
皮膚糸状菌症
皮膚糸状菌というカビの一種に感染によって脱毛や皮膚炎が起きる病気です。
多くの猫は無症状ですが子猫や老猫、免疫力が落ちている場合は発症します。
症状が出やすい部位は頭部と四肢で、円形の脱毛が見られ、広がっていきます。
皮膚は赤く腫れ、フケやカサブタなども見られます。人獣共通感染症でもあります。
アレルギー性皮膚炎
主にノミアレルギー、環境(アトピー)性、食物性に分けられます。
ノミアレルギーは猫では首や背中、尻尾の付け根に発生しやすく、アトピー性皮膚炎は頭から首にかけて、特に耳周囲に起こりやすく、外耳炎を併発することもあります。
食物性のアレルギーの皮膚症状は頭や首、目や耳の周りに出やすく、皮膚症状以外に嘔吐や下痢も見られることがあります。
アレルギー性の皮膚炎はかゆみが強く、舐めたり血が出るほど掻きむしったりすることで皮膚炎・脱毛が起こります。
外部寄生虫によるもの
ノミやダニの寄生によって皮膚炎が起き、脱毛に繋がります。上
記でノミアレルギーについて書きましたが、アレルギー反応を起こさなくともノミに噛まれる事でかゆみが生じるため、掻きむしりによる細菌の二次感染が起きることがあります。
また、ヒゼンダニが寄生して発症する激しいかゆみは猫疥癬と呼ばれます。
皮膚に赤み・フケ・脱毛が見られ、やがてカサブタ状になります。
主に頭や首に見られますが、酷くなると全身に広がります。
ミミヒゼンダニは主に耳に寄生して真っ黒な耳垢が特徴となる外耳炎を引き起こしますが、耳介や全身に皮膚炎が広がる事もあります。
また、疥癬は稀に人にも寄生します。
日光性皮膚炎(日光過敏症)
日常的に強い日差しを浴び続けることで、毛の薄い特に白色の部分で発生します。
特に耳のふちや鼻で見られる事が多く、最初は赤みやフケ、脱毛が見られ、やがて皮膚が硬くなりカサブタ状になります。
この皮膚炎を放置すると扁平上皮癌という癌に進行することがあります。
心因性によるもの
心因性の脱毛はストレスが原因で脱毛が起きる事をいいます。
猫の毛づくろいには気持ちを落ち着かせる効果があるため、強いストレスを感じると強迫的に毛づくろいを繰り返すようになります。
猫の舌はザラザラとしているために過剰な毛づくろいにより体毛が抜けたり切れてしまったりするために薄毛や脱毛になります。
中にはがじがじと毛を噛み切ってしまう猫もいます。
脱毛が発生する場所は猫が舐めやすい所を中心として起きるため、腹部や後ろ足などが目立ちます。
本来皮膚に異常は見られませんが、繰り返し舐めたり齧ったりすることにより、炎症が起きたり、細菌の感染が起きたりします。
その他の原因によるもの
好酸球性肉芽腫
上唇や口の中の粘膜に赤く硬い潰瘍が出来るもの(無痛性潰瘍)、首や腹部で脱毛し、平坦にやや盛り上がった発疹が見られるもの(好酸球性プラーク)、後肢の後ろ側に線上に盛り上がった病変や脱毛が見られるもの(線状肉芽腫)があります。
はっきりとした原因は究明されていませんが、アレルギーによるものやノミなどの寄生虫に刺されることへの過敏症などが関与していると考えられています。
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
ホルモンの病気で犬では良く見られますが、猫での発症はまれです。
特徴的な症状に皮膚の菲薄化と左右対称の脱毛があります。
これ以外にも、怪我をした箇所がカサブタになり、カサブタが剥がれ落ちた場所が一時的に脱毛します。
再生した皮膚に毛根が残っていればやがて毛が生えてきますが、深い傷の場合は毛根が死滅しているため再び毛が生えてくることはありません。火傷の場合も同様です。
また、首輪によるこすれで毛が薄くなりハゲているように見えることもあります。
最後に
いかがだったでしょうか?
ちょっとしたハゲでも実は何かの病気が隠れていることもあるのです。
ちょっとでもおかしいな?と思ったら動物病院で相談してみるといいでしょう。
猫は年に2回の「換毛期」には特に毛が抜けることがありますが、それは正常な生理現象です。
ですが一見して「ハゲている」ように見える部分的な脱毛は何らかの病気が疑われる場合があります。
猫の脱毛の原因を大きく3つに分けて説明します。
皮膚の病気によるもの
皮膚糸状菌症
皮膚糸状菌というカビの一種に感染によって脱毛や皮膚炎が起きる病気です。
多くの猫は無症状ですが子猫や老猫、免疫力が落ちている場合は発症します。
症状が出やすい部位は頭部と四肢で、円形の脱毛が見られ、広がっていきます。
皮膚は赤く腫れ、フケやカサブタなども見られます。人獣共通感染症でもあります。
アレルギー性皮膚炎
主にノミアレルギー、環境(アトピー)性、食物性に分けられます。
ノミアレルギーは猫では首や背中、尻尾の付け根に発生しやすく、アトピー性皮膚炎は頭から首にかけて、特に耳周囲に起こりやすく、外耳炎を併発することもあります。
食物性のアレルギーの皮膚症状は頭や首、目や耳の周りに出やすく、皮膚症状以外に嘔吐や下痢も見られることがあります。
アレルギー性の皮膚炎はかゆみが強く、舐めたり血が出るほど掻きむしったりすることで皮膚炎・脱毛が起こります。
外部寄生虫によるもの
ノミやダニの寄生によって皮膚炎が起き、脱毛に繋がります。上
記でノミアレルギーについて書きましたが、アレルギー反応を起こさなくともノミに噛まれる事でかゆみが生じるため、掻きむしりによる細菌の二次感染が起きることがあります。
また、ヒゼンダニが寄生して発症する激しいかゆみは猫疥癬と呼ばれます。
皮膚に赤み・フケ・脱毛が見られ、やがてカサブタ状になります。
主に頭や首に見られますが、酷くなると全身に広がります。
ミミヒゼンダニは主に耳に寄生して真っ黒な耳垢が特徴となる外耳炎を引き起こしますが、耳介や全身に皮膚炎が広がる事もあります。
また、疥癬は稀に人にも寄生します。
日光性皮膚炎(日光過敏症)
日常的に強い日差しを浴び続けることで、毛の薄い特に白色の部分で発生します。
特に耳のふちや鼻で見られる事が多く、最初は赤みやフケ、脱毛が見られ、やがて皮膚が硬くなりカサブタ状になります。
この皮膚炎を放置すると扁平上皮癌という癌に進行することがあります。
心因性によるもの
心因性の脱毛はストレスが原因で脱毛が起きる事をいいます。
猫の毛づくろいには気持ちを落ち着かせる効果があるため、強いストレスを感じると強迫的に毛づくろいを繰り返すようになります。
猫の舌はザラザラとしているために過剰な毛づくろいにより体毛が抜けたり切れてしまったりするために薄毛や脱毛になります。
中にはがじがじと毛を噛み切ってしまう猫もいます。
脱毛が発生する場所は猫が舐めやすい所を中心として起きるため、腹部や後ろ足などが目立ちます。
本来皮膚に異常は見られませんが、繰り返し舐めたり齧ったりすることにより、炎症が起きたり、細菌の感染が起きたりします。
その他の原因によるもの
好酸球性肉芽腫
上唇や口の中の粘膜に赤く硬い潰瘍が出来るもの(無痛性潰瘍)、首や腹部で脱毛し、平坦にやや盛り上がった発疹が見られるもの(好酸球性プラーク)、後肢の後ろ側に線上に盛り上がった病変や脱毛が見られるもの(線状肉芽腫)があります。
はっきりとした原因は究明されていませんが、アレルギーによるものやノミなどの寄生虫に刺されることへの過敏症などが関与していると考えられています。
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
ホルモンの病気で犬では良く見られますが、猫での発症はまれです。
特徴的な症状に皮膚の菲薄化と左右対称の脱毛があります。
これ以外にも、怪我をした箇所がカサブタになり、カサブタが剥がれ落ちた場所が一時的に脱毛します。
再生した皮膚に毛根が残っていればやがて毛が生えてきますが、深い傷の場合は毛根が死滅しているため再び毛が生えてくることはありません。火傷の場合も同様です。
また、首輪によるこすれで毛が薄くなりハゲているように見えることもあります。
最後に
いかがだったでしょうか?
ちょっとしたハゲでも実は何かの病気が隠れていることもあるのです。
ちょっとでもおかしいな?と思ったら動物病院で相談してみるといいでしょう。